10年前、牧野治という1人の男性が自ら命を落とします。
牧野修は、旧第一銀行の頭取。
旧第一銀行と旧産業中央銀行の2つの銀行が合併する事によってメガバンクが誕生し、東京中央銀行では副頭取をしていました。
そんな牧野治は合併後まもなくして自ら命を絶ったのです。
その理由は分からないまま10年の月日が流れます。
この記事では、牧野治が自ら命を絶った理由について見ていきたいと思います!
※原作である銀翼のイカロスのネタバレを含みます
Contents
半沢直樹2【続編】牧野治が自殺した理由を原作ネタバレ!当時の銀行内の状況は?
牧野治が命を絶った時期、東京第一銀行は荒れていました。
銀行同士で【対等】に合併する為に、不良債権処理をした後に合併をしたはずだったのですが・・・。
不良債権とは?
お金を貸している企業の経営悪化などが理由で、を回収出来ていないお金(債権)の事
それぞれの銀行が不良債権を処理した所、
- 旧産業中央銀行:1000億円の損失を処理
- 旧第一銀行:2000億円の赤字に転落
このように旧産業銀行は経営難に陥る事に。
つまり合併する事で旧産業中央銀行に助けられ生き残れたのです。
しかし合併後は旧産業銀行と旧第一銀行出身者の派閥争いで、銀行内の調和はまったくとれない状況。
そんな中、旧第一銀行の不正な貸し出しが発覚したのです。
合併前に不正融資は一掃しクリーンな状態で合併したはずだったのですが、合併後の発覚し行内は大混乱に!
しかし旧第一銀行の役員達は「融資先に騙された」と言い、知らなかった事だと言いはります。
旧産業中央銀行出身者は旧第一銀行出身者が他にも不正融資を隠蔽しているのではないか?と疑うきっかけに!
さらにお互いの仲は悪くなっていったのです(*_*)

半沢直樹2【続編】牧野治が自殺した理由を原作ネタバレ!遺書は偽造?
不正融資で銀行内が荒れている時に、牧野治は自ら命を断っています。
残された遺書には、
- 妻へのメッセージ
- 娘へのメッセージ
- 銀行への感謝
命を絶つ明確な理由が書いていませんでした。
しかしこれは偽造されたものではなく、自身で書いた遺書。
わざと命を絶つ理由に触れなかったのです!
牧野治が亡くなった理由
旧第一銀行が隠していた不正融資の事実を知り、隠蔽する為
実は10年前に発覚した不正融資はたったの一部。
旧第一銀行では、
- 13件もの不正融資
- 総額1500億円
まだ表には出ていない不正な貸し出しがあり、隠蔽していました。
しかも貸し出し先もかなりヤバい・・・・
牧野治はこの全容を把握したのです(*_*)
とても真面目で曲がった事が嫌いだった牧野治。
この不正融資が表に出てしまえば銀行の信頼はなくなり、信頼回復するのには長い年月が必要に。
そしてそこで働く行員達の将来も心配ですよね。
牧野治は悩み苦しみ決断します。
- 自身の名誉
- 旧第一銀行の行員の将来
この2つを守るために、事実を隠蔽する為の選択をします。
真実を知って黙ったまま生きていく事ができなかったのです・・・。
牧野治がこの世を去ったことの理由が分からない事に違和感を感じていた中野渡。
しかし1件の不正な貸し出しが世間に知れ渡った事による銀行の信頼を回復する事に必死で、牧野治が亡くなった本当の理由を深追いする事なく10年の月日が経ってしまったのです。
つまり牧野治の計画した通りに、真実は闇の中へ消えていきました。

半沢直樹2【続編】牧野治が自殺した理由を原作ネタバレ!中野渡との違いは?
愛する妻と娘を置いて、命を絶つ選択をした牧野修ですが本当に正しかったのでしょうか?
同じ立場に立った中野渡は真逆の選択をします!
中野渡頭取は隠蔽された真実をすべて世間へ公表。
世間から銀行への風当たりがかなり悪くなる事を覚悟で全てさらけ出したのです。
誰かが責任を負わなければいけませんよね!
つまり自分が責任をとる覚悟で!
けれど今後の銀行の将来も心配になり、中野渡頭取が躊躇する事もありました。
同じように公表する事による銀行や行員の将来を考え、牧野治は公表を選ぶことが出来ませんでしたよね。
信用は1日で失いますが、信用を回復するには何年もかかるからです。
牧野治には出来なくて、中野渡頭取が世間へ公表する決断が出来たのはなぜでしょうか?
私はこのように思います。
信頼できる仲間、同志がいる!
どんなに風当たりが悪くても、銀行にとって苦しい時代がきても、同じ志を持っている仲間がいる事で、これから起こり得る窮地を脱出する事が出来ると信じているからです(^^)/
牧野治には銀行内に信頼出来る相手がいなかったのではないでしょうか。
当時、中野渡の事を信頼していたでしょう!
しかし旧産業中央銀行出身者に、旧第一銀行の不正の真相を相談する事は出来なかった。
又は、中野渡の性格を知り尽くしているからこそ、相談したら世間へ公表する事になると思い、わざと言わなかったのかもしれませんね(*_*)
もしこの時にすべての不正を公表するという選択を牧野治がしてれば、中野渡頭取が10年間悩んでいた「行内の融和」がもっと早く実現出来ていたと感じます。
旧第一銀行出身者と旧産業中央銀行出身者の派閥争いも起こらなかったのではないか?っと思いました。
牧野治が生きていれば、中野渡謙と2人で、今よりももっと素晴らしい東京中央銀行になっていた事でしょう。
この記事では牧野治が自ら命を絶った理由についてネタバレしました。
牧野治は違う選択をして欲しかったですね(;_;)!
